この記事は、税理士試験簿財2科目合格者である私がVRPパートナーズを実際に利用した体験談を載せています。
簿財2科目持ちの方、Big4への転職を考えている方、VRPパートナーズについて知りたい方は是非ご覧ください。
内容は簿財2科目のBig4への転職事情やVRPパートナーズの特徴について記載しています。
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税理士試験簿記論・財務諸表論の2科目合格者の転職事情
以下に税理士試験簿記論・財務諸表論の2科目合格者の転職事情をご説明します。
税理士試験簿記論・財務諸表論の2科目合格者の状況
令和5年度(第73回)の簿記論では合格者数が2,794人(前年は2,965人)、財務諸表論では3,728人(前年は1,502人)で、合格率はそれぞれ17.4%(前年は23.0%)、28.1%(前年は14.8%)でした。
合格率は年々バラバラではありますが、税理士試験簿記論・財務諸表論の受験資格が無くなったため、受験者数が増えており、その結果合格者数は増加傾向にあります。
また科目合格者の中で25歳以下については、令和3年度が1,231人、令和4年度が1,486人、令和5年度が1,641人と年々増加しており、若い人の税理士試験受験生が増えていることがわかります。
簿記論・財務諸表論合格者のBig4税理士法人への転職事情
簿記論・財務諸表論の2科目合格者のBig4税理士法人への転職事情をご紹介します。
この点、5年程前まではBig4税理士法人への転職には最低3科目かつ1科目は法人税を取得していることが転職者の募集条件でした。
しかし最近では税理士の若手人材が不足していることから、簿記論・財務諸表論の2科目合格者であっても20代で、かつ、税理士になる気持ちがある若手人材については採用を行っております。
具体的には25歳までの方については、科目合格しており、税理士になるやる気さえあれば採用される可能性があります。
これはBig4税理士法人が自社内で税理士になる若手人材を育てようと考えているからです。
また30歳までの方であれば、
①簿記論・財務諸表論に合格していること
②法人税の勉強を始めていること
③実務経験があること(事業会社でも財務・経理経験/税理士事務所・会計士事務所/コンサルティングファーム)
の3要素を満たせば、Big4税理士法人への転職可能性があります。
また下記にBig4税理士法人の2023-2024の採用状況を簡単にお伝えします。
①デロイト・トーマツ税理士法人
デロイト・トーマツ税理士法人の採用は、4月と9月を入社対象として主に行われています。
9月については税理士試験が終わってすぐの社会人等を対象にしており、4月については新卒入社等を対象に採用活動を行っています。
また2024年4月入社については採用人数の確保が完了しているそうですので、この時期を入社目標とされる方は他の法人を狙うのをおすすめします。
例年に比べて採用人数の確保が早いのは、採用が非常に上手くいったのか、それとも経営状況の悪化から採用人数を絞っているのか等様々な理由が考えられますが、どんな理由にしても4月入社を考えられる方は9月入社まで待つか、他の法人を狙ってみてください。
②PwC税理士法人
PwC税理士法人はグローバルで見れば他のBig4法人と比べても大きい法人となります。
一方でPwC監査法人が他のBig4の監査法人と比べて規模が小さいのにともなって、採用人数が少ない傾向にあります。
また外資系の案件が多いため、英語力に自信が無い方には、おすすめできないです。
逆に英語力に自信があり、海外案件にどんどん挑戦したい方はPwC税理士法人がおすすめです。
③EY税理士法人、KPMG税理士法人
EY税理士法人、KPMG税理士法人の2社はそこまで大きな差はなく、どちらも積極的に採用を行っています。
ただしEY税理士法人の方がITに力を入れている印象があり、もしIT関連の案件に携わりたい場合は、EY税理士法人をおすすめします。
科目合格者がBig4税理士法人に就職・転職するメリット・デメリット
科目合格者がBig4税理士法人に就職・転職する上でのメリットは、大きく分けて以下の3つが挙げられます。
1.高収入であること
Big4税理士法人は他の税理士法人や事業会社、税理士・会計士事務所と比べて高収入です。
そのため生活に困ること無く、またステータスを高く感じながら働くことが出来ます。
また将来に不安を抱えながら勉強することが無くなるため、勉強の効率が良くなる可能性もあります。
2.もし落ちても他の仕事に転職できる
Big4税理士法人で働いたという経験は、中途転職市場で大きなステータスです。
そのためもしあなたが税理士試験を諦めて、他の道に進む際に、Big4税理士法人で働いていたという経歴は転職する際に、相手企業からプラスの評価を受けることが出来ます。
そのためもし中小の税理士法人や税理士・会計士事務所への転職を考えているのであれば、Big4税理士法人への転職をおすすめします。
3.税理士の仕事を知ることが出来る
税理士試験の受験者は、その多くが税理士の仕事をぼんやりとしか知っておらず、受験勉強に精が入らないということはよくあります。
一方で税理士試験合格前にBig4税理士法人に勤めることで、税理士としてどのような業務を行うか、具体的に知ることができ、受験のモチベーションを上げることが出来ます。
一方で、科目合格者がBig4税理士法人に就職・転職する上でのデメリットは、大きく分けて以下の3つが挙げられます。
1.激務であること
Big4税理士法人は仕事量が多く、激務で有名です。
そのため激務な仕事に疲れ、勉強する時間も体力も取れなかったということがあり、却って税理士試験に合格することが遅くなる可能性もあります。
ただしBig4税理士法人では試験前休暇を取ることができるため、試験前にはきっちり勉強する時間を取ることが出来ます。
そのため働きながらでも平日3時間ほど勉強できる方はBig4税理士法人への就職・転職をおすすめします。
2.税理士の仕事を嫌いになってしまう
Big4税理士法人で働くことで税理士の仕事を深く知ることが出来ると先ほどメリットで挙げましたが、その一方で税理士の仕事を知りすぎて税理士試験へのモチベーションが下がってしまうということがあります。
そのため税理士になりたいと強い意志を持っている方のみ、Big4税理士法人へ就職・転職することをおすすめします。
VRPパートナーズとは
以下にVRPパートナーズについてご紹介します。
VRPパートナーズの概要
VRPパートナーズは公認会計士・税理士・アクチュアリーなど専門性の高い難関資格保有者をターゲットとして転職支援をしている人材紹介会社です。
またVRPパートナーズでは、転職エージェントが企業側と転職者側双方を一気通貫して担当します。
そのため企業側のニーズと転職者側のニーズの双方を重視する転職支援のスタイルを取っています。
VRPパートナーズの特徴
VRPパートナーズの転職支援の主な特徴は以下の3つです。
①経験豊富な転職コンサルタント
VRPパートナーズでは業界経験10年以上のコンサルタント、すなわち各分野のスペシャリストが転職支援の担当コンサルタントとして、求職者に伴走してくれます。
そのため各コンサルタントのエージェント歴が長く、各領域の採用情報に精通しており、求人者のニーズに的確に対応し、不安に寄り添って転職まで支援をしてくれます。
また各コンサルタントが、転職支援をしている上での想いや転職事例などを会社のHPに載せており、それほど転職支援に対する自信が伝わってきます。 もし気になる方は下記からご覧ください。 https://www.vrp-p.jp/ceo/
②非公開求人の紹介
VRPパートナーズでは、転職サイトに掲載されていない非公開求人を多数紹介しています。
なぜなら、VRPパートナーズは転職支援を行う業界を絞っているからです。
そのため、色んな業界の転職支援を行っている他の転職エージェントと異なり、より濃密な関係を紹介先の会社と作り上げることが出来るため、サイトには掲載されていない求人の紹介を受けることが出来ます。
また非公開求人は一般的に公開されていないため、競争率が低く、条件の低い求人が多いことが特徴です。
③転職支援のスタイル
VRPパートナーズの転職支援のスタイルは、一人の転職エージェントが企業側と転職者側の双方の担当者となる方法を取っています。
このスタイルの場合、転職支援のエージェントが企業側の情報をきちんと整理し、転職者の要望に合わせた企業を提案してくれます。
転職者の「合わないからすぐ辞める」という問題が起こらないように転職できるため、安心して転職支援を任せることが出来ます。
この点について、VRPパートナーズでは転職後の定着率98.1%と非常に高い結果を発表しています。
VRPパートナーズを利用した私の体験談
以下に私がVRPパートナーズを利用した体験談を紹介します。
私のプロフィール
私は国立大学経済学部を卒業後、東京で専門商社の財務として2年程勤務をしていました。
財務の中では、売掛金/買掛金のチェックや事業税などの税金部分のお仕事をしていました。
資格は税理士試験の簿記論と財務諸表論の2科目を取得していました。
転職のきっかけ
私はより格好良く、周りに自慢が出来る仕事をしたいと思い、転職を考え始めました。
今の会社は安定していて、福利厚生も充実していました。
一方で財務という職業柄、営業とは違って自分の頑張りがなかなか表に出てこないことに虚しさを感じて、モチベーションが上がらない時期が続いていました。
そのため①大規模な案件に携わることが出来る②周りからすごいと思われるという2軸で転職活動を始めました。
VRPパートナーズの利用
私は転職活動ではVRPパートナーズを利用して、税理士試験2科目合格者としてBig4税理士法人への転職を目指しました。
VRPパートナーズの転職コンサルタントは、Big4税理士法人への転職について豊富な知識があり、そのアドバイスを受けながら、転職先の調査だけでなく、「今後のキャリアを踏まえて今転職するのが正しいか」のお話を聞かせてくれました。
利用してみた感想
VRPパートナーズは、税理士に特化した転職エージェントがコンサルタントとして担当してくれました。
そのためBig4税理士法人への転職について豊富な知識があり、各法人の今の採用状況やどのような人材を求めているか、どのような案件に関わることが出来るかなど様々なことを教えてくれました。
またBig4税理士法人への転職に関する事だけでなく、私のキャリアの展望を踏まえて相談にのってくれたのは他のエージェントよりも優れていると感じました。
特に担当コンサルタントが私の今後の展望を聞いた後、Big4税理士法人への転職をすすめなかったことから、このコンサルタントは信頼できるエージェントだなあと感じました。
面談で話した内容
私がVRPパートナーズのコンサルタントと話は内容は下記になります。
①私の市場価値について
私の中では税理士法人への転職だけで無く、ITコンサルタントへの転職も視野に入れていました。
その中でITコンサルタントの道を進むにあたっては、ITコンサルタントの数が増えているため、会計×ITを目指すべきであると教えてくれました。
またそれに加えて英語も身に着けていけば、市場価値が高まるとアドバイスをもらいました。
そのためIT×会計×英語の3要素を突き詰めていくのが市場価値の最大化には適しています。
②税務×IT
税務×ITを目指した場合、Big4税理士法人の中でどの法人を選べばいいか教えてくれました。
具体的にはデロイトトーマツ税理士法人、EY税理士法人の2法人については税務×ITを伸ばすのに適していて、PwC税理士法人、KPMG税理士法人についてはまだITの領域で遅れがあるということを知ることが出来ました。
そのためITの領域についても身につけたい方は、デロイト・トーマツ税理士法人またはEY税理士法人に転職することをおすすめします。
③会計≠税務
会計×IT×英語の会計を、税務にするのかどうかというお話をしました。
例えばBig4ではそれぞれ各法人で監査法人と税理士法人があり、監査法人と税理士法人ではその人数に何倍もの差があります。
また事業会社においても経理部門・財務部門は大きい一方で、税務部門は経理や財務部門が一緒に担当しているか、少人数の税務部門があるかというように日本では税務担当の人数が少ないです。
そのため専門家としてニッチな道を攻めるのであれば税理士法人でも良いが、よりキャリアを広げるのであれば他の道に進むという手段もあるという回答をもらいました。
税理士法人への転職を考えている方で、将来事業会社への転職も視野に入れている方は、本当に税理士法人でいいか再度考えることをおすすめします。
④英語力
英語力というのはその有無の判断が難しいため、転職市場(日系企業)ではTOEICが使用されているということがわかりました。
そして日系企業で英語力があると判断されるTOEICの点数は、最低800点、できれば850点は必要であるというアドバイスをもらいました。
逆に700点未満の点数の場合は転職市場においては評価されないので、850点を目指して英語力をつけましょう。
⑤Big4税理士法人の採用対象
Big4税理士法人の採用対象についてお話ししました。
5年程前の採用対象は「税理士試験3科目合格で、その中の1科目は法人税」でした。
ただし今は20代の人材を採用できないということから、現在の採用対象は下記になります。
30歳前後まで
簿財2科目合格+法人税の勉強を開始しているor財務・経理/コンサル/税理士・会計士事務所の経験者
25歳未満
科目合格している+税理士になる意思が強い
そのため現在の年齢・経歴・合格科目数によって、Big4税理士法人への転職を考えて頂けたらと思います。
⑥Big4税理士法人の採用状況の違い
Big4税理士法人の採用状況の違いは下記のとおりです。
デロイト・トーマツ税理士法人:2024年4月の採用枠は埋まっており、転職が厳しい状態。
PwC税理士法人:海外の案件が多いため、英語力がある人に転職がおすすめ。
EY/KPMG税理士法人:英語力に自信が無い私におすすめ。
そのためご自身の英語力の有無によって、自分に合った法人を選択してください。
⑦Big4税理士法人のタイトル/年収
Big4税理士法人のタイトルは、
アソシエイト/スタッフ(4年程)→シニアアソシエイト/スタッフ(4-5年)→マネージャー→シニアマネージャー→ディレクター→パートナーとなります。
年収は、以下の通りとなります。
アソシエイト/スタッフ:ベース450万円(基本給+ボーナス)+残業代150万円(月30時間残業)=600万円
シニアアソシエイト/スタッフ:800万円から開始し、残業代によっては1,000万円超過
*働き方改革の影響でマネージャーよりも稼ぐことはほぼ無くなった
そのため早ければシニアアソシエイト/スタッフの段階で年収が1,000万円を超えてくることがわかります。
⑧キャリアコンサルタントの職業
キャリアコンサルタントの職業は、「キャリアについて色々な可能性を伝えること」です。
一方で人材紹介業にどっぷり浸ってしまっているコンサルタントは、自分の数値を追いかけるため転職希望者を転職させるという方も中にはいます。
その中で今回私は「会計=税務にするかどうか」を決めることが出来なかったため、税理士法人への転職をすすめられず、もっと将来の展望を踏まえてどのようなキャリアを進むべきか考えるようにアドバイスを頂きました。
このようにVRPパートナーズでは、転職希望者のキャリアを踏まえてどのように進むべきか考えてくれるため、転職を考えている人は絶対1度は面談をするべきだと思います。
まとめ
Big4税理士法人に転職したいけど、自分の経歴・年齢では転職できるか不安という方も多いのではないでしょうか。
また自分のキャリアについてどのように進むべきかわからないという方も中にはいらっしゃると思います。
VRPパートナーズの転職支援は、そんな方におすすめです。
VRPパートナーズでは、転職希望者それぞれにあった相談に真摯に対応し、各人のキャリアに合わせたサポートを受けることが出来ます。
そのため実際に使用した私が申し上げますが、一度は面談してみてください。
他のエージェントとの違いがわかります。