この記事では、社会人である私が基本情報技術者試験に合格した体験談を紹介しています。
IT知識を身に着けたい方、基本情報技術者試験を受けてみたい方、勉強方法を知りたい方はご覧ください。
内容は、基本情報技術者試験の概要や、基本情報技術者試験に合格した私の勉強方法について具体的に掲載しています。
また独学での勉強が難しい方や勉強を続けられる自信のない方にはLEC(レック)がおすすめです。
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基本情報技術者試験の概要
以下に、基本情報技術者試験の概要を紹介します。
基本情報技術者試験とは
基本情報技術者試験とは、ITに関する基礎的な知識・技能を問う国家試験です。
IT業界で働く人だけでなく、ITを活躍した仕事に就きたい人や、ITの知識を身に着けて将来に生かしたい人など、幅広い人が受験しています。
基本情報技術者試験は、CBT方式で一年中実施されており、好きな時に受験することが出来ます。
CBT方式とは、コンピュータを用いて受験する方式のことで、解答はキーボードやマウスで入力します。
基本情報技術者試験は、「科目A」と「科目B」があり、「科目A」は試験時間90分で4択選択肢問題、「科目B」は試験時間100分で多選択式の問題が出題されます。
「科目A」はテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系から60問出題され、「科目B」は情報セキュリティ分野から4問、アルゴリズムとプログラミング分野から16問出題されます。
*下記に出題分野の詳細を紹介します
・テクノロジ系:基礎理論、コンピュータシステム、技術要素、開発技術
・マネジメント系:プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント
・ストラテジ系:システム戦略、経営戦略、企業と法務
受験資格はないため、最近では高校生の合格者も多くいます。
そのためみなさまも私の合格体験記を読みながら、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
基本情報技術者試験の合格率
基本情報技術者試験の合格率は、元々30%前後で推移していましたが、ここ最近は40%前後となっています。
これはCBT方式(コンピュータによる試験)に変更されたためです。
また令和5年度の合格率では、11月時点で合格率が49.4%と非常に高くなっています。
その内訳は、社会人の合格率が50.7%、学生の合格率が46.4%と社会人の方が合格率が高い傾向にあります。
これは社会人経験のあるSEやIT系営業職の方など、IT経験者が一定数受験しているからだと思います。
ただし建設業や農業などを行っている社会人の合格率も40%を超えているため(令和5年度11月時点)、誰でも挑戦すれば合格できる試験となっています。
基本情報技術者試験の勉強時間
基本情報技術者試験の合格に必要な勉強時間は、ITの基礎知識があるか無いかで大きく変わります。
1.ITの基礎知識が無い場合
ITの基礎知識が無い場合は、基本情報技術者試験に合格するために200時間程度の勉強時間が必要と言われています。
そのため1日2-3時間の勉強時間を2-3ヶ月継続したら、基本情報技術者試験に合格できる目安となります。
2.ITの基礎知識がある場合
ITの基礎知識がある場合は、50時間程度の勉強でも基本情報技術者試験の合格は可能だとされています。
そのため、情報系の学部の学生やIT系の会社で働いている方、企業のIT部門で働いている方はぜひ基本情報技術者試験に挑戦してみてください。
基本情報技術者試験に挑戦するメリット
基本情報技術者試験に挑戦するメリットは、大きく分けて以下の3つです。
1.ITの基礎知識が身につく
基本情報技術者試験は、IT業界で必要となる幅広い知識を問う試験です。
そのため、合格することでITの基礎知識を体系的に身につけることができます。
IT業界で働くためには、ITの基礎知識が欠かせません。
基本情報技術者試験に合格することで、IT業界で活躍するための土台を築くことができます。
2.進学や就職で有利になることがある
多くの大学や専門学校では、基本情報技術者試験の合格を推薦入学や特別奨学金の条件としているところがあります。
また、IT業界の企業では、基本情報技術者試験合格者の採用を積極的に行っています。
そのため、基本情報技術者試験に合格することで、進学や就職で有利に進めることが可能となります。
3.資格手当や報奨金がもらえることがある
企業によっては、基本情報技術者試験に合格した従業員に、資格手当や報奨金を支給するところがあります。
資格手当や報奨金は、給与や賞与とは別に支給されるものであるため、収入アップにつながる可能性があります。
4.他のIT関連資格取得のための基盤ができる
基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験のレベル2に位置する試験です。
そのため、基本情報技術者試験に合格することで、応用情報技術者試験やネットワークスペシャリスト試験など、より高度な資格取得のための基盤を築くことができます。
5.将来性が高まる
IT業界は、今後も成長が期待される業界です。
基本情報技術者試験に合格することで、IT業界で活躍するための基礎を身につけることができ、将来的に有利になる可能性があります。
このように、基本情報技術者試験に合格することで、さまざまなメリットを得ることができます。
IT業界で働きたい方や、ITに関する知識を身につけたい方には、ぜひチャレンジしていただきたい資格です。
基本情報技術者試験に合格した体験談
以下に私が基本情報技術者試験に合格した体験談を紹介します。
私のプロフィール
私は2022年5月に基本情報技術者試験に社会人2年目で合格しました。
大学では情報系を専攻しており、卒業後はそれを活かすためにIT企業でSE(システムエンジニア)として働いています。
社会人であったため、日々の仕事と並行しながら、基本情報技術者試験の勉強を開始しました。
情報系経験者ということもありますが、市販の教材等を使用しながら独学で受験しました。
基本情報技術者試験に挑戦したきっかけ
私が基本情報技術者試験に挑戦したきっかけは、公認会計士を目指す友人に触発されたことです。
仕事が激務であることを理由に挑戦できずにいましたが、私以上に激務の友人が頑張っているなら自分もキャリアアップのために頑張ってみようと思い、挑戦に踏み切りました。
また、IT企業では基本情報技術者試験の受験を推奨しており、資格手当をもらえる可能性が高いです(私は資格手当目当てではありませんが)。
基本情報技術者試験の勉強方法
以下に、基本情報技術者試験に合格した私の勉強方法をご紹介します。
使用した教材・サイト
先述の通り、私は予備校等は利用せず、市販の教材を使って独学で勉強しました。
使用した市販の教材は以下です。
テキスト:基本情報技術者 合格教本 (技術評論社)
演習用:基本情報技術者 試験によくでる問題集【午前】 (技術評論社)
演習用:基本情報技術者 試験によくでる問題集【午後】 (技術評論社)
基本情報技術者は受験者数が多いため参考書も多数あります。
自分に合った参考書を使ってみてください。
私の選考基準は以下の通りです。
・フルカラーであること
・網羅性が高いこと
・書店で平積みされていること(よく売れていること)
また過去問演習用に「基本情報技術者過去問道場」もいっしょに使用していました。
1日のスケジュール
平日のスケジュール
当時は繁忙期だったこともあり、深夜まで残業という日もありましたが、1時間前後の勉強時間は確保していました。
具体的な勉強時間は下記の通りです。
休日のスケジュール
平日は仕事で多忙だったため、休日は3時間程度の勉強時間を確保するようにしました。
また、リフレッシュも兼ねて趣味の散歩やランニングをするなど、モチベーションを維持していました。
受験までのスケジュール
私は約2ヶ月半で基本情報技術者試験に合格しました。
実際のスケジュールは下記のとおりです。
勉強開始から4週目
この期間は参考書基本情報技術者 合格教本 (技術評論社)を用いて知識をインプットしていました。
前半は1章ごとに「流し読み」→「章末問題」を繰り返しました。
後半は苦手分野を中心に再度復習しました。
5週目から7週目
この期間は下記を使用し、午前試験(現在の「科目A」)対策をしました。
・基本情報技術者 試験によくでる問題集【午前】 (技術評論社)
・基本情報技術者過去問道場
「基本情報技術者過去問道場」はスマホ1つで簡単に勉強できるため、電車での移動中や昼休憩などにひたすら反復演習を実施していました。
8週目から11週目
この期間は下記を使用し、午後試験(現在の「科目B」)対策をしました。
・基本情報技術者 試験によくでる問題集【午後】 (技術評論社)
・基本情報技術者過去問道場
午後試験は長文問題が出題されるため、家での勉強時間を確保してじっくりと演習に取り組みました。
結果発表
基本情報技術者試験はCBT方式のため、結果は即日開示されます。
私の得点は下記の通りです。
午前試験:75点(100点満点・6割合格)
午後試験:97点(100点満点・6割合格)
午前試験を勉強開始から7週目、午後試験を11週目に受験しましたが、短期間でも無理のない勉強時間で挑戦できる点は強みだと思います。
また、過去問通りの問題や類似した問題が出題される可能性が高いため、高得点を狙ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
私は残業時間45時間という環境で、基本情報技術者試験に合格しました。
社会人として、仕事や家事・育児などで私よりも忙しい毎日を送っている方もいると思います。
そんな中でも、基本情報技術者試験に挑戦したいという方は、その挑戦を応援します。
基本情報技術者試験は、IT業界で働くための基礎となる知識を問う試験です。
そのため、IT業界で働きたい方や、ITに関する知識を身につけたい方には、ぜひチャレンジしていただきたい資格です。
社会人として、新たなチャレンジに挑戦したいという方は、ぜひ基本情報技術者試験に挑戦してみてください。
合格した暁には、きっと大きな達成感と自信を得ることができるでしょう。
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