この記事は、日商簿記2級に実際に合格した私の体験談を紹介しています。
簿記の勉強を始めたい方、会計・経理に興味のある方、簿記の勉強方法を知りたい方はご覧ください。
内容は、日商簿記2級の概要や日商簿記2級に合格した私の勉強方法などになります。
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日商簿記2級の概要
以下で日商簿記2級の概要を説明します。
日商簿記2級とは
日商簿記2級は、日本商工会議所が実施する簿記検定の2級です。
商業簿記および工業簿記(原価計算を含む)の基礎知識を修得していることを証明する資格であり、企業会計の実務に必要な知識が問われます。
日商簿記3級と日商簿記2級の大きな違いは、試験範囲に工業簿記(原価計算を含む)が入っているかどうかです。
また商業簿記についても、日商簿記3級と日商簿記2級では範囲が全然違いますので、試験範囲をしっかり確認しましょう。
日商簿記2級の試験時間は90分で、70%の正答率で合格となります。 また受験資格は特になく、だれでも受験することができます。
大学の推薦入試や就職・転職などにも有利となるため、受験を考えてみてはいかがでしょうか。
*商業簿記:ものを買ったり売ったりする企業の取引を記録・計算する方法
工業簿記:ものを作るのにどれだけ材料・お金などを使用したかを記録・計算する方法
日商簿記2級の難易度は
日商簿記2級の難易度は、決して簡単ではありません。
ここ最近の合格率は平均で約30%前後となります。
2023年6月の統一試験(筆記試験)では、合格率が21.1%、2023年4月から9月までのネット試験では合格率が37.0%と、ネット試験の方が合格率が10%以上も高くなっています。
そのため受験するのであれば、ネット試験を受験することをおすすめします。
日商簿記2級が日商簿記3級と比べて難易度が高い理由は大きく分けて以下の2つがあります。
1.出題範囲が広い
日商簿記2級では、商業簿記と工業簿記(原価計算を含む)の2つの分野から出題されます。
商業簿記では、仕訳、決算、財務諸表の作成などが出題されます。
工業簿記では、製造原価計算、原価予測などが出題されます。
1つの分野だけでも十分な学習量が必要となるため、両方の分野をバランスよく学習するのは、それなりの難易度があります。
2. 応用問題が多い
日商簿記2級では、日商簿記3級のような基本的な問題に加えて、応用的な問題も出題されます。
応用問題を解くためには、基本的な知識をしっかりと身につけておく必要があります。
また、応用問題を解くための解法やテクニックを身につけることも大切です。
ただし日商簿記2級も他の試験と同様に、しっかりと勉強すれば合格は可能です。
公認会計士や税理士など他の会計系の試験と比べたら、難易度はとても低いです。
そのため過度に不安になること無く、挑戦してみてください。
日商簿記2級を取得するメリット
日商簿記2級を取得するメリットは、大きく分けて以下の3つが挙げられます。
1. 企業会計の実務に必要な知識を身につけることができる
日商簿記2級は、企業会計の実務に必要な知識を身につけることができる資格です。
商業簿記では、仕訳、決算、財務諸表の作成などが学べます。
工業簿記では、製造原価計算、原価予測などが学べます。
これらの知識は、企業の経営や財務状況を理解するために必要不可欠です。
そのため、日商簿記2級を取得することで、企業会計の実務に携わる際に役立つでしょう。
2. 就職や転職に有利になる
日商簿記2級は、就職や転職に有利になる資格です。
多くの企業が、応募者の経理・財務に関する知識やスキルを重視しています。
そのため、日商簿記2級を取得することで、就職や転職の際に有利な印象を与えることができます。
特に、経理や財務に関する職種を志望する場合は、日商簿記2級の取得は必須と言えるでしょう。
3. 税理士や公認会計士などの資格取得の基礎になる
税理士や公認会計士などの会計系の資格を取得する場合、日商簿記2級に受かってから挑戦する人が多いです。
これは日商簿記2級を取得できるか否かが、会計系の難関資格を取れるか否かの試しの門となっているからです。
また税理士や公認会計士などの会計系の資格は、試験範囲の中に簿記が含まれています。
そのため、日商簿記2級を取得しておくことで、これらの資格取得のハードルを下げることができます。
日商簿記2級に3ヶ月で合格した体験談
以下に日商簿記2級に合格した体験談を紹介します。
私のプロフィール
私は大学2回生の時に日商簿記2級に合格しました。
大学では経済学を専攻しており、簿記3級は取得していたため、簿記の前提知識はある状態で日商簿記2級の資格勉強を始めました。
ただし予備校には通わずに、市販の教材を使って、独学で日商簿記2級の勉強を開始しました。
日商簿記2級を目指すきっかけ
私が日商簿記2級を目指したきっかけは、以下の2つです。
1.日商簿記3級に合格した
私が日商簿記2級を目指したきっかけは、日商簿記3級に合格したことです。
日商簿記3級に合格したことで、より財務・会計分野に興味を持ち、もっと簿記について勉強したいと考えたため、日商簿記2級の勉強を始めました。
もしあなたが日商簿記3級を受けたことが無いというのであれば、ぜひ受験をおすすめします。
下記に私が日商簿記3級に合格した体験談を掲載しておりますので、興味があればぜひ見てみてください。
2.財務・経理職に就きたかった
私が日商簿記2級を目指したもう一つの理由は、財務・経理職に就きたかったからです。
財務・経理職の就職活動では、日商簿記2級を持っていることが非常に評価されます。
そのため私は財務・経理職に就職するにあたり、日商簿記2級の取得を目指しました。
日商簿記2級の勉強方法
以下に、私が日商簿記2級に合格した勉強方法をご紹介します。
使用した教材
日商簿記2級では予備校を利用せずに、大学生協で教材を買って独学で勉強していました。
下記に使用していた教材をご紹介します。
・スッキリわかるシリーズ スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記
・スッキリわかるシリーズ スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記
・合格するための本試験問題集 日商簿記 2級
1日のスケジュール
私は大学生でしたので、1日2時間ほどの勉強時間を確保するようにしていました。
ただし飲み会やサークルなど大学生らしい生活もしていたので、特定の時間を勉強時間とするよりも、授業と授業の合間や飲み会までの空いた時間を勉強時間として有効活用していました。
具体的なスケジュールは下記のとおりです(朱色が勉強時間です)
日商簿記2級の受験戦略
私の考える日商簿記2級の受験戦略は、「とにかく問題を解く」です。
日商簿記2級は日商簿記3級と比べて試験範囲が広く、かつ難しい問題が多いです。
そのため問題慣れしていないと、本番で出てくる問題に太刀打ちできません。
よって私の考える受験戦略は、できるだけ多くの問題を解く、です。
受験までのスケジュール
私が実際に日商簿記2級に合格した際の全般的なスケジュールは下記のとおりです。
12月1日から12月末まで
12月1日から12月末までは「スッキリわかるシリーズ スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記」を解いていました。
日商簿記2級の難しい点の一つに商業簿記の範囲が、日商簿記3級と比べて格段に広くなるということがわかっていたので、先に商業簿記を完成させようと12月いっぱいは商業簿記に時間をあてていました。
この期間に商業簿記の知識を徹底して覚えることが出来たので、本番形式の問題もきちんと解くことが出来ました。
1月1日から1月末まで
1月1日から1月末までは、工業簿記については「スッキリわかるシリーズ スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記」を解いていました。
工業簿記については、商業簿記と比べて範囲は狭いですが、新しい知識も多いため、参考書を繰り返し読むことをおすすめします。
また商業簿記については「合格するための本試験問題集 日商簿記 2級」を解いていました。
この期間から商業簿記については自分の知識をアウトプットし問題を解くことで、本番形式の問題が解けるようにしていました。
2月1日から本番まで
2月日から本番までは商業簿記・工業簿記ともに「合格するための本試験問題集 日商簿記 2級」を解いていました。
この期間に何度も問題集を繰り返すことが、本番に不安なく臨むことが出来ます。
私自身、この期間に問題集を3周繰り返し問題を解いたので、時間がある方はぜひやってみてください。
まとめ
日商簿記2級は、難易度の高い試験であり、きちんと勉強しないと合格できない試験です。
実際に2023年6月の統一試験(筆記試験)では合格率が21.1%で、日商簿記3級と比べると合格率が10%も違います。
そのため毎日の努力を怠ることなく、真剣に勉強に取り組んで頂ければと思います。
皆様が合格できるように応援しています。
【会計系資格体験談】