【体験談】公認会計士短答式試験に6ヶ月で合格した!社会人でも十分可能!

会計系資格

この記事では社会人受験生である私が公認会計士短答式試験に合格した体験談を紹介しています。

公認会計士短答式試験受験者、社会人で働きながら短答式試験を勉強している方、短答式試験に挑戦しようとしている方は是非ご覧ください

内容は公認会計士試験の概要、公認会計士短答式試験に合格した私の勉強方法について具体的に掲載しています。

また社会人で、経理や会計の職種への転職、税理士事務所や会計士事務所などへの転職について気になっている方はMS-Japanに無料相談してみましょう。

転職のプロであるMS-Japanに無料相談することで、不安や悩みを解消できます。

MS-Japanに無料相談する方はクリック

1章:公認会計士試験の概要

以下に、公認会計士試験はどういったものか解説します。

公認会計士試験とは

公認会計士は、会計に関する専門知識と技能を有し、財務諸表の監査や会計に関するコンサルティングなどの業務を行うことができる職業です。

そして公認会計士になるためには、公認会計士試験という難関国家資格に合格する必要があります。

公認会計士試験は、短答式試験と論文式試験の2つの試験に分かれています。
短答式試験は、財務会計論、管理会計論、監査論、企業法の4科目から出題されます。
論文式試験は、会計学、監査論、租税法、企業法および選択科目(主に経営学)の5科目から出題されます。

公認会計士試験の難易度

公認会計士試験は、難易度の高い試験として知られています。
短答式試験の合格率は約15%、論文式試験の合格率は約35%です。

難易度が高い理由としては、以下のようなものが挙げられます。

出題範囲が広い
公認会計士試験は、財務諸表論、管理会計論、監査論、企業法など、さまざまな科目から出題されます。
それぞれの科目の内容をしっかりと理解しておく必要があります。

出題形式が独特である
公認会計士試験は、短答式試験と論文式試験の2つの試験に分かれています。
短答式試験は、4肢択一式のマークシート方式で、論文式試験は、論述式で出題されます。
そのため出題形式に沿った対策が求められます

長期間の勉強が必要である
公認会計士試験に合格するためには、一般的に3500時間の勉強期間が必要とされています
このように、公認会計士試験は長時間の勉強を必要とする試験です。
しかし、それだけ頑張るからこそ、合格した時の達成感は大きいと思います。

2章:公認会計士を目指すメリット・デメリット

以下に、公認会計士を目指すメリット・デメリットを紹介します。

公認会計士を目指すメリット

公認会計士を目指すメリットは、大きく分けて以下の3つです。

給料が高い
公認会計士は、一般的なサラリーマンと比べて高収入を得ることができます。 厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、公認会計士の平均年収は1,000万円を超えています

やりがいのある仕事
公認会計士の仕事は、企業の財務諸表の適正性を担保するという、社会に貢献する意義のあるものです。
また、会計・税務・経営に関する幅広い知識とスキルを身につけることができるため、さまざまな分野で活躍することができます。

将来性のある資格
公認会計士は、会計に関する専門知識と技能が求められる職業であるため、将来性のある資格といえます。
近年では、企業のグローバル化や複雑化に伴い、公認会計士の需要はますます高まっています。

公認会計士を目指すデメリット

公認会計士を目指すデメリットは、大きく分けて以下の2つです

難易度が高く、何度も落ちる
公認会計士試験は、難易度の高い試験として知られています。
令和5年公認会計士試験第Ⅱ回短答式試験では8.8%、令和5年公認会計士試験論文式試験では36.8%となります。
難易度が高く、10年以上も受からないということも考えられます

ちなみに私の知り合いには短答に3回落ち、論文に三振し、その後に公認会計士に合格された方もいます(笑)

長い勉強期間の確保
公認会計士試験の合格率を上げるためには、長期間の勉強が必要です。
一般的には、3500時間、年数にしては約2年前後の勉強期間が必要とされています。
2年間という長い時間を勉強のみに費やす必要があります

3章:公認会計士短答式試験に6ヶ月で合格した体験談

以下に私が公認会計士短答式試験に6ヶ月で合格した体験談を紹介します。

私のプロフィール

私は社会人2年目の23歳の時に、公認会計士の短答式試験に合格しました。

大学では経済学を専攻し、卒業後はメーカーで経理の仕事をしていました。
経理の仕事と並行して、公認会計士試験の勉強を開始しました。

また勉強を始める前は簿記2級を取得していました。
そのため財務会計や管理会計の前提知識はある状態で学習を始めました。

公認会計士試験を目指すきっかけ

私が公認会計士試験を目指すきっかけは、以下の2つです。

1. コロナで時間が余った
コロナで外出が出来ず時間が余ったことが、公認会計士を目指すきっかけの1つです。
会社での飲み会やリモートワークによって通勤が無くなったため、何もしない時間が増えたので どうせなら難易度の高い資格を取ろうと思い、勉強を始めました。

2. 経理の仕事に危機感を持った
経理経験者の方はわかると思いますが、経理の仕事の多くは月次や年次の仕訳の確認や証憑のチェックです。
そのため自分のスキルが上がらないことに危機感を覚えたため、スキルアップのために挑戦しようと思いました

3.年収を上げたかった
メーカーの経理の年収はそこまで高くなく、上り幅も年功序列に従ってちょびちょび上がるだけでした。
そのため年収ランキングで上位にある公認会計士に挑戦しようと思いました。

短答式試験合格勉強方法

以下に、公認会計士短答式試験に合格した私の勉強方法をご紹介します。

使用した教材

私は公認会計士の勉強にCPAを予備校として利用していましたが、他の予備校の教材も多く使用していました。
下記に使用していた教材をご紹介します。

財務会計論
計算:テキスト(CPA)、答練(CPA)、過去問
理論:1問1答集(LEC)

管理会計論
計算:テキスト(CPA)、過去問、答練(CPA)
理論:1問1答集(LEC)

企業法
理論:テキスト(CPA)1問1答集(TAC)

監査論
理論:テキスト(CPA)、1問1答集(LEC)

1日のスケジュール

私の受験期の平日のスケジュールと休日のスケジュールを紹介します。

平日のスケジュール
私は社会人でしたので、平日は4時間ほどの勉強時間を確保するようにしていました。
具体的には、①出社前に1時間②昼休みに30分③夕食までに2時間④寝る前に30分は死守するようにしていました。
具体的な平日のスケジュールは下記に紹介します。

休日のスケジュール
平日は仕事をしていて時間が取れなかったので、休日は1日最低10時間の勉強時間を確保するようにしていました。
具体的には、①朝4時間②昼4時間③夜2時間は最低限勉強するようにしていました。

また勉強を継続する工夫として、毎週土曜日の21:00-21:30に勉強仲間と一緒にZoomで1週間の進捗報告会を行っていました
具体的なスケジュールは下記のとおりです。

短答式試験合格者の受験戦略

私の考える短答式試験の受験戦略の考え方は、「とにかく暗記、ただし基礎的な計算力は必要」です。
下記に受験戦略を科目ごとに紹介します。

財務会計論
財務会計論を原因とする合格者と不合格者の大きな差は、基礎問題(テキストのAレベル)を全て解けるか解けないかです

そのため財務会計論の受験戦略は以下のようになります。
計算:テキストの基礎問題(テキストのAレベル)を全て解けるようにする
理論:テキストは読まず、問題集(5周)を丸暗記する

財務会計論は計算が苦手な方でも、計算で点数を伸ばす必要がありますので、徹底的に計算の基礎力を伸ばすことをおすすめします

管理会計論
管理会計論を原因とする合格者と不合格者の大きな差は、理論問題の習熟度です。

管理会計論の計算は難しいですが、理論は8問中7問はわかるようになっていますので、 7×5=35点は理論でとることが出来ます。
また管理会計論は法律ではないため改正が無く、過去問をひたすら解くことが合格への一番の近道です。

そのため管理会計論の受験戦略は以下のようになります。
計算:徹底して過去問を解く
理論:問題集(10周)をひたすら解く

企業法
企業法を原因とする合格者と不合格者の大きな差は、問題集の反復度合いです。
読者の方も聞いたことがあると思いますが、企業法はやればやるほど点数が伸びます。

そのため企業法の受験戦略は以下のようになります。
理論:ひたすら問題集(10周)を繰り返す

監査論
監査論を原因とする合格者と不合格者の大きな差は、大まかな全体像の理解です。
監査論はどれだけ高得点を取っても、確信を持って問題を解くことが難しい科目です。

そのため監査論の受験戦略は以下のようになります。
理論:問題集(3周)とテキストをいったりきたりする

受験までのスケジュール

私が実際に短答式試験に合格した際の全般的なスケジュールは下記のとおりです。

12月から1月末まで
12月から1月まで2か月間は財務会計論と管理会計論の計算に時間を当てていました。
また企業法はやればやるほど伸びると聞いていたので早めに着手していました。

2月から4月末まで
2月から4月末までは過去問・答練を解いて少し難しい問題を解いていました。
この時期から暗記の比率が徐々に増えてきました(2月:計算:暗記=1:1→4月:計算:暗記=1:3)。


ラスト1か月はほとんど理論に時間を使っており、計算はほとんど模試の復習のみでした(模試はCPAと大原を受験)

反省点
財務会計の理論はもう少し早く取り掛かればよかったと反省しています。
財務会計の理論に最後多くの時間を取られてしまったため、財務会計の復習の時間が取れませんでした。

まとめ

公認会計士短答式試験は、本当に難易度の高い試験です。
令和5年第1回では合格率が10.3%と、相当難しいです。

一方で私のような社会人でも、きちんと勉強すれば合格できるのも事実です。
そのため時間が無いことを理由に諦めることはせず、最後まで粘り強く取り組んでください。

皆様が合格できるように応援しています。

【論文式試験合格体験談】

タイトルとURLをコピーしました